asunaくんにインタビューしたよ!

ー私はまだ10代なのですが、asunaくんは10代の頃に何を聴いていましたか?

「小学生の頃はR.E.M.ばっかり聴いてたんだけど、中学生になってからは姉の影響もあってか自然とボアダムスとかソニック・ユースとか聴くようになってました。」

ーすごく早熟だったんですね。お姉さんの趣味がカッコいい!

「で、その流れでやっぱりその頃の時代もあってかノイズとかスカムとかそういうのにハマってしまって、高校生の時にはソルマニアとかマゾンナのライブを見に大阪に行ったりしてました。その時にタイムボムとか京都のパララックス・レコードにも行ったりとかしてジャーマン・ロックとかフリー・ジャズとかも聴くようになったりとか。」

ー私は去年まで宮城の田舎に住んでいたので、2007年のasuna ExhibitonでAsunA名義のライブを見た時に「asunaくんってこういうこともするんだ!」と、すごく驚いたんですよ。でもそれ聞くと納得ですね。

あの時のライブみたいにブレイクビーツやヒップホップもずっと好きだったし、ハードコアのライブもよく行ってたし、ネオアコからロー ファイまで、石川に居た時はなんでも聴いてました。大学で東京に来てからはロス・アプソン?とクララ・オーディオ・アーツによく行ってました。あとはJNR、ラフトレード、ワルシャワ、サム・オブ・アス、モダーン・ミュージック、フジヤマ、ダス・ゲマイネ、マキシマム・ジョイとか、あとはユニオン系列…。いまパッと書いてて思い出せないけど、10代の頃はレコード屋ならなんでもいろいろ行ってました。通ってたレコード屋さんでだいたい何聴いてたか分かる感じですよね。昔は。」

 


ー確かにロスアプやクララによく行っていたと聞くと、ジャンルは固定されていなくとも、なんとなくどんな音を聴いていたのか想像できます。それにしても、あのasuna Exhibitonでのライブはよかったです。ビートの導入の仕方がすごくかっこよくて、いつものように玩具も使っていて。見た目と音のギャップがたまらなくて個人的に忘れられないライブです。今後AsunA名義でライブしたり音源出す予定はないのですか?

最初は、大文字の「ASUNA」が実験的手法が中心だったりドローン主体ものとしていて、小文字「asuna」をオモチャ とかギターとかローファイな感じの宅録作品とかに当てはめていて、普通の「Asuna」がそれ以外のグループ編成での演奏だったりと かにしていて、で、山太陽山のAsunA名義がビート系の、って分けてたんですけど、それぞれが重なるようなライブもするようになって来ていたので、だんだんと区別が曖昧になってしまって最近はもう適当になっちゃって。。。なので、じつはAsunA名義でのビート寄りのライブもたまにやってるんですよ。名義は普通にasunaとかで。しかも金沢では今のところビート寄りのライブしかやってないです。なぜかそちらで誘われる事が多くて。」


ーなるほど。そういえば最近ao to aoの読み方が「あお とぅ あお」だと友人にきいたんです。わたしは「あお と あお」だと思っていたのですが。

「や、実は「と」でも「とぅ」でもどちらでも正しいんですよ。一応レコード屋さんに卸す時の登録上は「あお とぅ あお」にしてますけど、ほんとはどっちでもよくて、自分でも適当に両方言ったりしてます。どっちがいいんでしょうね…。」

ーどっちもすてきです。どうしてao to aoなんですか?

「このao to aoって名前を付けたのは僕じゃなくて、大学の頃に一緒にバンドをやってた先輩が付けたんです。で、当時からカセット・テープを作るなりCD-Rを作るなりする時にずーっとレーベル名として使わせてもらってます。どうしてなんでしょうね。もう10年も前の話なのでよく覚えてないんですが、たぶん意味があるようで無いものが良かったんだと思います。当時は。」

ー「当時は。」っていうことは、今は違っていたりするのですか?(笑)

「や、その頃は普通に日本語や英語で何か意味のあったりするバンド名を付けるのが恥ずかしかったし、かと言ってその反対に滅茶苦茶な名前も付けるのも恥ずかしかったし、なんとかそうならないような名前を付けてたような気がします。asunaっていう名義についてもそんな感じで。今は、どうなんでしょうね…。HELLLっていうバンドやってるくらいだし…。」


ーそういえばあのオルガンは今どうしてるんですか?

「オルガン、じつは全部で5台持ってるんですが、そのうちの解体して使っていた3台と足踏みオルガン1台はこちらに持って帰ってきていて、残りの1台はモーターでも動く解体してない古い足踏みオルガンがあって、それはテニスコーツのさやさんの家に置かせてもらっていて、使ったりしてくれてるみたいです。」


ーそんなにあったんですか!1台さやさんの家で使われているっていうのがまたすてきです。でも5台もあると持って帰るのも大変だったんじゃないですか?

「引っ越しはほんと大変でした。ワンルームにずっと住んでたのに荷物がほんと一軒家くらいあるんじゃないかっていうくらい…。東京のアパートでは部屋中がオルガンや機材やレコードとか本で埋まっててとても人が来れるような場所じゃなくて…。未だにこちらの家では段ボールが山積みになったままで整理できなくて困ってます。」


ーちなみにオルガンって解体しまくって、音が出なくなったりはしないものなんですか?

「解体といってもほんとに壊してバラしてるわけでもなくて、中身のリードの部分やモーターの部分だけ残すように解体してるので、今のところ問題ないです。」


inserted by FC2 system